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合格体験談

K.Kさん

プロフィール

 以前から英検を受験してきており、1級はいつか取りたいと思っていました。英語を使って活躍している多くの方々のプロフィールには、取得資格に「英検1級」の表記があり、英検1級(かそれ相当の英語資格)の取得は英語能力の証明として必須であろうと思いました。

 英検1級は2006年度と2007年度に1回ずつ受験し、1次試験の点数が2回とも60点台でした。2015年度第2回に受けた時は、81点(よりによって合格点が過去最高の85点)で、不合格でした。次回(同第3回)の合格を確実にするため、2015年の11月から本講座を受講し、20161月の試験で合格できました。

Q1.語彙・熟語問題攻略法

★語彙セクションは10~15分に終わらせる
後々の問題で時間が必要になることを考え、最初の語彙問題を10~15分で終わらせるようにしました。

★語彙力を強化する
英検1級では語彙力が物を言います。語彙力がついてくると最初の語彙問題で高得点を稼げるだけでなく、後の読解問題などでも、問題内容の理解を助けてくれます。講座で配布された教材に出てくる語彙は全て覚えました。ここで『単・熟語集』が語彙対策の中心教材になりました。全8回の授業で『単・熟語集』の全範囲はカバーされませんでしたので、年末年始の休講期間中、扱わない範囲の単語・熟語も徹底的に暗記しました。その他の参考書を使う時間はなかったため、『単・熟語集』と、授業で解説される付随的な語彙の情報や、扱った練習問題で出てきた語彙を身につけるだけで語彙問題対策はほぼ間にあいました。今まで不合格だった本試験3回とも、私の語彙セクションの得点は毎回12~13/25点でしたが、語彙対策のおかげで、本番では21/25点を取れました。試験前に暗記できていて本番で間違えた問題もあり、これらも含めれば22~23点は取れたことになります。

Q2.読解・空所補充問題攻略法

読む速さをつけるには、普段から英字新聞の記事などを読むことも大事ですが、普段の講座で扱われる長文の演習を通して、長さに慣れる訓練をすることも大切だと思います。以下に私の各問の対策を述べます。

★一つのセクションは10~15分以内で解く
後半のライティングに時間を取っておくため、各問を10~15分で解くようにしました。

★大問2(空所補充):段落単位で解答する
文章の前後の論理関係から適切な語句を空欄に入れるこのセクションは、空欄の前後一文ずつだけでなく、空欄を含む段落全体を読んで解答するようにします。その際、「however」, 「therefore」,「indeed」などの副詞や接続詞のほか、仮定法(「もしも~だったら、~であったことだろう」)や比較表現(「more」,「less」を使ったもの)などの、前後の内容を関連付ける表現に特に注意します。普段苦手な所ですが、5/6点を取ることができました。

★大問3・4(読解):まずタイトルと設問に目を通してから本文を読む
各問とも、まず文章の表題を見てどんな話になりそうかを考えます。次に設問で、各問のテーマ(その質問は何についてのものか)に関する部分(人物の名前や、何かの増加や減少という傾向など)を四角で囲みます。本文中で該当する話題が出てきたら、それについてどう言われているのかを読み取り、各設問の4つの選択肢と比べます。ここでたいていは選択肢を2つに絞れると思います。その際、本文の内容を選択肢では別の表現で言い換えている場合がほとんどなので、同じ主旨の選択肢と突き合わせ、解答を選びました。私の試験本番では、大問3は4/6問、大問4では全4問正解でした。

Q3.読解・内容一致問題攻略法

Q4.英作文問題攻略法

岩渕先生による作文の添削は、語法の微妙なニュアンスの違いにも及び、大いに参考になりました。また自分で使える語彙が『単・熟語集』により増えていったため、講座の演習では18点から徐々に点数を上げ、本番では24点を取ることができました。2016年度からライティング問題の形式が少し変わりましたが、それでも根本的な攻略方法は変わらないと思います。

★25~30分を確保
講座の演習では、25分で仕上げるように練習していました。30分あれば余裕が出ます。私の場合、ねじれ文や、複数形の-sや三単現の-sの抜け落ちといったエラーを修正するために一度は文章全体の見直しが必要でした。本番では30分間を確保できました。

★一つのテーマにつき、3つ話題を思いつく
与えられたテーマについて自分の主張を裏付ける論点を3つすぐに思いつくような訓練を普段の過去問の演習でしていました。

★必ず規定の語数以上を書く
設問は200語程度で書くという指示でしたが、それ以上は書いた方がよいと思います。私はいつもIntroduction – 3 Main bodies – Conclusionという5部構成で、一段落を40-50語で書き、一段落書き終わるごとに語数を数えるようにしていました。本番中は4段落目まで書いたところ、200語を越える見込みが出てきたので、5段落目は余裕を持って書き進めることができました。新形式では200-240語で書くように指示されますが、それでも一段落40-50語の配分を考えながら書いていけば、240語以上は埋められると思います。

★自分のライティングパターンを作る
一段落を3-4つの文で構成する自分のパターンを決め、話題が決まったらそのパターンに載せて書き進めるようにしました。毎回厳密に守れたわけではありませんが、だいたいは以下のような組み立てで書くようにしました(あくまで一つの例としてお考え下さい)。

[Introduction]
(1) そのテーマの背景を述べる一文(「~~は今日多くの人々の関心を集めている」など)
(2) 自分のthesis statement(設問に対する立場表明)となる一文
(3) 「以下の3つの段落でこの点について述べる」という文

[Main body(3セット)]
(1) トピックセンテンス(「First」/ 「Second」 / 「Third」などで始め、その一文だけでその段落の主旨がわかるように)
(2) 上のセンテンスをサポートする内容文(例示など)を2つほど。

[Conclusion]
題目のテーマになる問題の背景を述べ、それをサポートする文を付ける。最後にIntroduction のthesis statementを別の表現で言い換えた文を書く。

ちなみにこうした構成方法は、二次試験対策(Main bodyは自分の場合2つでしたが)にも応用しました。

Q5.リスニング問題攻略法

リスニング問題は、英語の音声、会話の流れに自分がどれだけ慣れているかが重要です。普段から英検の教材や他の音声などで音声に慣れ、解答では「何について」の話で、「どう言われているか」を聞き取れることが大事と思います。

★Part 1 & Part 2:「何についての話なのか」を、音声が流れる前につかむ
Part 1, Part 2の各directionが流れている最中に全ての選択肢に目を通すことは難しいと思います。各設問(No. 1, 2, 3, …)を早めに解答し、次の設問の音声が流れる前に選択肢から、「どういう内容が話されそうか」を予測しました。自分は会話文に慣れていなかったためか、得点はPart 1が8/10問、Part 2が5/10問正解でした。

★Part 3:Situationと選択肢に目を通す
まず各問最初の10秒間で与えられたSituation(「あなたは今、~~で、~~をしようとしています」など)の中で、自分の置かれた状況を表す部分(何時まで時間があるのか、お金をいくら持っているのか、など)に下線を引きます。放送では「こういう人にはXが、こういう人にはYがあります」といった複数の選択肢が言われるので、場所、曜日、時間、金額などの情報をメモしながら聞き取ります。ここは3/5問正解でした。

★Part 4:どういう人へのインタビューかを聞き、対話をブロック単位で理解する
流れる音声から「どういう人へのインタビューなのか」という情報をまずつかみ、interviewerとintervieweeとの対話を、ブロック単位で聞き取ります。その後設問の内容と聞き取った内容を照合します。設問2問のうち、1問は取りたいところです。私の場合も1問正解でした。

Q6.2次面接対策攻略法

Q7.後輩へ合格するためのアドバイス

★本番と同じ内容、時間配分で練習する
試験の時間に頭と体を慣らすことが、得点力につながります。このため本番通りの時間配分と問題量で過去問を解きました。英検のホームページにある過去問を利用し、エッセイを毎回20/28点として採点し、どれくらい点数を取ることができるかを試してみました。試験では、語彙力や読解力などの英語能力の他、決まった時間内でそれらを発揮できる集中力や持久力が求められるように思います。

Q8.富士アカデミーのここを薦める

★受講者と先生との距離が近い
先生方と話ができる気軽さという意味で、受講者と先生との距離が近いところがよかったです。また先生は質問に丁寧に答えてくださり、いつでも受講者を勇気づけてくれました。また事務職の方も丁寧で、いろいろとお世話になりました。

★演習の出来が悪くても、気にせず、単語を忘れても、気にせず覚え直すことを教えてくれる
講座での問題演習の成績は必ずしも芳しくはありませんでした。それでも先生のコメントを聞き、教材を復習し、合格力を養いました。また、単・熟語集の冒頭に「単語の学習は覚えては忘れ、また覚え直す。この繰り返しです」とあります。私も例外ではなく、覚えた単語はすぐに忘れ、また覚え直しました。

★英検1級対策を通して英語学習へのきっかけを与えてくれる
本講座は、日本で日常的に英語に触れ、自分の英語学習について考える契機を与えてくれました。授業で日本人英語学習者向けの英字新聞を紹介されたのをきっかけに、購読するようになりました。ここには記事の中にも1級レベルの単語が度々出てきます。また長文読解の訓練になりそうな記事もあります。

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